自宅ネット環境の強化 (IPv6 IPoEを使い始めた) その6, 最終回
IPoE IPv6やIPv4 over IPv6の利用等でインターネット利用時の快適度を上げようとしてきた一連の取り組みも、この回で締めくくり。
(ちなみに本記事「自宅ネット環境の強化 (IPv6 IPoEを使い始めた)」の過去記事(1~5)は、このページの末尾にまとめてリンクを貼っておくので、そちらを参照されたい)
ー当初の目的は達成されたのか?ー
当初の問題は「時折、仕事用のアプリ・サービスが異様にもたつく状況が1-2時間続くことがあった。業務が進まないのは困るのでなんとか改善したい」というものだった。これに対し、改善施策後の効果は「もたつき感はなくなった気がするが、この観点で劇的に変わったかどうかはなんとも言えない」というところ。コンピュータ・インターネット技術に詳しい友人らに相談した限りでは、問題はおそらく別のところ(使用しているサービスの提供側サーバの性能問題など)にあるのではないか、とのことだった。
一方で、プライベートでインターネットを使用する時の快適度はだいぶ向上したと言える。
例えば"動画サイトなどを見ていて、この動画を数分先まで飛ばしたいなどと思ってシークバーの再生点を横にずらし、また視聴する"みたいなことはよくやる行為だと思う。そういった場面において、以前はシークバーをずらすと数秒読み込み待ちをして、再生が再開する...というような見え方をしていたが、現在の環境では読み込み待ち時間がほぼ全くない(長くて1秒待つか待たないかレベル)。
外出自粛生活をするようになり、Youtubeに代表される動画サイトや、動画配信サービスを見る機会は確実に増えているので、これは嬉しい改善だった。
ー速度面でいうとどの程度変わった?ー
さて、効果を感じたシーンだけ書いて終わるというのも少し物足りないので、参考までにスピード測定の値を載せておこうと思う。もともと混雑回避が目的だったので、速度自体はあまり重要では無かったが、なんとなく"記念的な"記録である。
測定条件
・PCとルータは有線LAN(GbE)で接続、接続機器は測定用PC1台のみ
・使用ブラウザはFirefox、プライベートモード
・速度測定サイトはGoogle検索での「スピードテスト」での結果表示フォーム
・日時は、日曜日夕方17時台
■構成1■
2か月前までの当初の構成。
接続方式・使用ルータ:PPPoE IPv4接続、BBルータはAterm WG2600HS
ダウンロード:54Mbps
アップロード:測定処理を完了できず
■構成2■
改善策の第一弾。
接続方式・使用ルータ:PPPoE IPv4+IPoE IPv6接続、BBルータはAterm WG2600HS
ダウンロード:110Mbps
アップロード:93.8Mbps
■構成3■
改善策の第2段であり、現在の構成。
接続方式:IPoE IPv6(+IPv4 over IPv6)接続、BBルータはAterm WG2600HS2
ダウンロード:458.4Mbps
アップロード:163.4Mbps
結果としては、いわゆる「IPoE IPv6 (+IPv4 over IPv6)を導入してみたら爆速になった」である。
ちなみにPPPoE IPv4接続を使用している頃は、アップロードもダウンロードも速度のばらつきが激しく、例えばダウンロードは20Mbps~300Mbps等を示していた。
これがIPoE IPv6 (+IPv4 over IPv6)接続を使用するようになってからは、だいたいダウンロードは300~500Mbps、アップロードは100~300Mbps程度の速度が安定的に出ている。
■関連記事へのリンク
「自宅ネット環境の強化 (IPv6 IPoEを使い始めた)」の過去記事(1~5)へのリンクはこちら↓。