自宅ネット環境の強化 (IPv6 IPoEを使い始めた) その5
上記の話の続き。
ー振り返りー
インターネット利用の速度向上(というより混雑回避)のためにIPv6 IPoE接続というものを検討し、とりあえず従来のPPPoE(IPv4)接続は残したまま、IPoE(IPv6)を有効化したのが前々回までの話。
これはIPv6対応コンテンツへのアクセスは速くなるが、IPv4サイトへのアクセスは遅いままなので、インターネット利用時の全体的な快適さはあまり向上していない。というわけで、全体的に向上するため「IPoE IPv6 (+IPv4 over IPv6)」接続に切り替えることにする。
前回は事前準備のためのお勉強のメモだったが、今回は実際にネットワーク環境を変更する作業についてだ。
前回のお勉強の最後で事前準備、確認事項を列挙したが、その再掲。
(1)現在契約しているISP(プロバイダ)で使用できるIPv4overIPv6サービスを確認する.
(2)現在使用しているBBルーターが、上記で確認したIPv4overIPv6サービスに対応しているかを確認する. (対応してなかった場合は、対応ルーターに交換する)
(1)も(2)も、下記のサイトなどで確認できる。
IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)接続確認済みリスト|動作検証情報|サポートデスク|AtermStation
IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)対応確認済みリスト | バッファロー (buffalo.jp)
余談だが上記2つのWEBページ内容は、かなり作りが似ている。ライバル製品でもあるし、どちらかが真似たのか...? 乗せる内容は似たような情報になるので、結果として似通った作りになることは否めないだろうけども。
さて、(1)について私の例ではプロバイダはIIJであるが、利用できるIPv4overIPv6サービスは「transix」とわかる。それを認識した上で、プロバイダとの契約プランにオプションを追加。(実際はだいぶ前にオプション追加してある)
(2)のルーターについては、現在使用しているルーターNEC Aterm WG2600HSはtransixに対応しているが、何か不都合が起こったらすぐに前の環境に戻せるようにと思い、新規でAterm WG2600HS2を購入し、こちらを活用して今回の環境を構築することにした。
また、IPv4overIPv6を利用する際の注意事項として「自宅でサーバーを立ててインターネットからのアクセスを受け付けたりしていると、それらは使えなくなる(場合が多い)」件については、うちではそのような使い方はしていないので問題ない。
ーネットワーク環境の変化ー
というわけで早速セットアップしてみた結果、下記の通りのネットワーク環境となった。
<IPoE IPv6 (+IPv4 over IPv6) の際のネットワーク構成>
BBルーターのセットアップ自体は超単純であり、接続モードを「自動判定」あるいは主導設定で「transix」を選ぶだけで終わった。PPPoEだとID・パスワードを入力する必要があるが、IPoEだとそういう必要が無いらしい。
ちなみに今までの構成はこちら↓。
<PPPoE IPv4+IPoE IPv6 の際のネットワーク構成>
なお、今回の新しいネットワーク構成で使用中に何か大きな不都合が判明した場合でも、従来環境相当で動作させられるように、実際には下の様な構成にしてある(一部機器は省略して記載)。ルーター1の系もルーター2の系も同時に使用が可能だ。
プロバイダのWEBページを見て、上記の様な構成であっても特に制限は受けずに利用できそうだということは確認済みである(*1)。
このネットワーク切り替えをして数週間経ち、大きな不都合は発生していないが、例えば業務用で使用しているサービス・アプリや、私用のオンラインゲーム等が動かない等があったら困るためだ。心配し過ぎかもしれないけども。
(*1)参考リンク
DS-Liteで通信する際の注意事項を教えてください。
https://help.iijmio.jp/s/article/000001469
DS-LiteによるIPv4接続とIPv4 PPPoEでの接続は同時に使えますか?
https://help.iijmio.jp/s/article/000002011
IPoE接続では同時セッション数に制限はありますか?
https://help.iijmio.jp/s/article/000002009
IPv6 IPoE接続で同時接続ができるパソコン台数について、IIJ側で制限していますか?
https://help.iijmio.jp/s/article/000001822