真面目かつ剽軽(ひょうきん)。

色々なことをそれなりにマジメに考察しつつ、時には面白おかしくつづる。記事のテーマは、街や街道・鉄道の歴史、ぶらり旅や散策、自転車・ロードバイク、住まい・生活スタイル、インターネット・スマホ・パソコン関係など。

自宅ネット環境の強化 (IPv6 IPoEを使い始めた) その2

 

chiaki3s.hatenablog.com

 

上記の記事の続き。

自宅のネットワーク環境の改善のため、「業務用PCのネットワーク接続を、無線LANから有線LANに変更する」「ルータからISP&回線事業者への接続に、IPoE(IPv6)を追加する」と実施する、とした。

そこで、まずは有線LANケールを買って家の中に長ーいLANケーブルを配線。

 

変更点は、

 

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が、

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となった。

実はこの変更だけでも当初の課題はある程度改善が見られたのだが、後述の話も進めちゃったので、一応メモとして書いておく。

 

「ルータからISP&回線事業者への接続に、IPoE(IPv6)を追加する」については、既存の接続を残す、残さない、などの考え方により、ざっくり下記の様な選択肢があるようだ。

(1) IPoE IPv4 over IPv6 (+IPoE IPv6)
(2) PPPoE IPv4 + IPoE IPv6

(3) PPPoE IPv4 + IPoE IPv4 over IPv6
(4) IPoE IPv6接続のみ


(1)は、今IT強者の中では最も流行りの接続方式。
インターネット網へはIPv6 IPoEの接続を行い、かつIPv4<->IPv6のNATを行うことで、IPv6はもちろん、IPv4サイトやサービスへの接続もできる。プロバイダ設備の輻輳(混雑)を回避できるため、回線本来の速度を出しやすい。しかし、一部のサイトやサービスがうまく動作しない場合がある。(リモートアクセスや固定IPを利用するサービスなど)

(2)は、保守的な接続方式。
既存のIPv4サイトへはPPPoE経由で接続し、IPv6サービス・サイトへはIPoEで接続するものだ。IPv4のサイト・サービスへのアクセスは混雑したままだが、IPv6対応しているサイト・サービスへのアクセスだけ、輻輳が回避できる。従来の接続はそのまま残っているので、動作しないサイトなどは無い。

(3)はかなりニッチな利用形態。

先進的なIPoE(IPv4 over IPv6)と従来のPPPoE IPv4を併用することで、特定のサービス・サイトだけ従来のPPPoEで使用しようというもの。理屈としてはかなり良いのだけど、「2つルーターを用意する+端末ごとにIP設定を変える」または「1台ルーターで済むものの、高価な企業向けルーターを使用する」という機器構成を取る必要がある。

(4)は、IPv6のサイトだけ見れればいいというスーパーな割り切り。
IPv4アクセスはしないので、輻輳回避できる。GoogleYoutube等の超有名どころのサービスはIPv6へ対応しているので、そこだけ見れればOKならこれでもいいだろう。

 

それぞれを考察。
まず(4)は以前前試してみたが、全然使いものにならないので、すぐにやめてしまった。例えばGoogle検索はできるが、検索結果一覧から個々のサイトを開く時に、アクセス先がほぼIPv4サイトなので、表示ができない。(3)は正直面倒なので除外。

(1)は全般的にネット利用の軽快感があがりそうだが、一部利用できないサイト・サービスがある。
(2)はネット利用時の全体的な軽快さを改善するものではなく、一部体験の軽快さが向上する。ただし制限などは無い。


さて、ここまでの考察で、現実的な選択肢は(1)か(2)のどちらかだ。この後、自分が実際にやる作業はどう違うのか。

(1)→現行のプロバイダ契約に「IPoE IPv6 / IPoE IPv4 over IPv6接続オプション」的なものを追加する(*1)+自宅のBBルータのWAN側接続設定を、IPoE IPv4 over IPv6的な接続モードに変更する

(2)→現行のプロバイダ契約に「IPoE IPv6 / IPoE IPv4 over IPv6接続オプション」的なものを追加する(*1)+自宅のBBルータの接続設定のIPv6動作モードを確認または変更する

(*1)前半のプロバイダとの追加オプション契約の部分は、不要な場合もある。例えばプロバイダによっては、光契約だとIPoE IPv6接続が最初から有効になっている。

 

上記を読んでわかると思うが、(1)と(2)のどちらにしても、前半のプロバイダ契約の部分は同じであり、異なってくるのはBBルータの設定をどうするの部分だけだ。

色々考えた結果、仕事で使うサービス・サイトが動作しないと困るので、下のような段階を踏むこととした。
・いったん(2)で様子見する
・(2)を使いつつ、当初感じた課題が改善されなければ(1)にしてみる
・もし業務利用に不都合が出たら、(2)に戻す