真面目かつ剽軽(ひょうきん)。

色々なことをそれなりにマジメに考察しつつ、時には面白おかしくつづる。記事のテーマは、街や街道・鉄道の歴史、ぶらり旅や散策、自転車・ロードバイク、住まい・生活スタイル、インターネット・スマホ・パソコン関係など。

無線LANルータ入れ替えのゴタゴタ(4)

実家の無線LANルータを交換するために、稼働中のネットワーク構成を確認し、今後の設置機器と機能分担の選択肢を整理した、というのが前回までの話。一応リンクを貼っておくので、興味があれば参照されたい。

chiaki3s.hatenablog.com

で、ひかり電話ルータを活用しつつ無線LANでインターネットをするための選択肢としては、

(1)ひかり電話ルータと無線LANルータの2台を使う. ひかり電話ルータはブリッジモード(PPPoEブリッジ)で動作させ、無線LANルータはBBルータと無線LANアクセスポイントとして動作させる.

(2)ひかり電話ルータと無線LANアクセスポイントの2台を使う. ひかり電話ルータでBBルータ機能を担う.

(3)ひかり電話ルーター1台を使う. ひかり電話ルータにBBルータ機能+無線LANアクセスポイント機能を担わせる.

の3つがあるが、結論をまず言うと(1)の構成を取ることにした。

 

判断理由。

まず消去法により(3)は最初に無くなった。(3)にするには「契約変更手続きが必要」および「ひかり電話ルータを無線LAN対応するための工事(または設置作業)が必要となる」ので、思いついたその日にすぐ導入できる構成ではない。また、維持費の側面からしても「月々の料金が数百円上がる」のだ。今回は実家に帰省している僅かな日数の中ですぐに導入・反映したかったのと、維持費が上がるのはNGと判断し、却下となった。

 

迷ったのは(1)にするか(2)にするか。

正直言って、どっちでも良かった。どちらかと言えば、新規で構築するならば(2)構成を取ったと思う。ネットが繋がることと謳い文句の回線速度を狙うことはNTTレンタル機器に保証してもらう、家庭内の無線LAN構成は自分が用意した機器でやる、というのが綺麗な役割分担だと考える。(無線LANルータ製品のマニュアルにも、レンタルしている機器がルータ機能内蔵タイプの場合はレンタル機器側にISP設定を行うことを推奨します、とだいたい書かれている)

しかし、実家での今までの家庭内ネットワークは(1)の考え方で構成、動作している。もともとのネットワーク構成が抱えていた課題の解決状況の確認、変更後の効果測定のためには、構成変更時の変更点は少ない方がいい。また、(1)と(2)で使用するものは実質同じであり、後で動作設定を変更することで(1)←→(2)の変更は可能だ。

(というのも、2018年1月現在、無線LANアクセスポイント単体製品というのはほぼ見かけることはなく、無線LANルータとして販売されているものが「ルータ機能を使わず、無線LANアクセスポイントとしても動作可能です」という謳い文句になっている。つまり、どちらにせよひかり電話ルータと無線LANルータを使うのだ)

 

等々の理由により、(1)の構成で無線LANルータを入れ替えることに決定したというわけだ。

 

 

ちなみに...今までのネットワーク構成がなぜ(1)の考え方で構成されているかというと、ADSLを使っていた時代に下図のようなネットワーク構成だったからだ。この図で言うスプリッタとADSLモデムが無くなり、ひかり電話ルータに置き換わった。

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もともと、フレッツADSL等で2000年頃に始まったADSLでのネット接続サービス自体が、最初はPC1台だけを繋ぐようなイメージでADSLモデムがレンタルされた。この当時はまだBBルータなんてものは一般的に売られていなかったと記憶している。そもそも、PCは1家庭に1台くらいの時代だった。

PCやインターネットの普及とともに、そのうちルータタイプの機器もレンタルされるようになったが、市販のBBルータに比べて機能や品質が貧弱であり、すこぶる不評だった。だから、ネットや通信系に詳しい人ほど、モデムタイプ機器のレンタルを選択して、BBルータは自分で用意するということをしていた。また、ルータタイプも有線LANのみ対応であり、無線でネットをしたい人は、無線LANのアクセスポイントを別で用意していた。

私は学生の時に情報通信を専攻したこととPCが好きだった趣味も高じて、実家にネットを引いた時は最初からBBルータと無線LANアクセスポイントを導入した。というわけで、当然ながらレンタル機器はモデムタイプだった。

最初はルータもアクセスポイントも別々だったが、設置機器とケーブルが多いことで電話機周辺が非常にゴチャゴチャしていてイヤだったので、いつだったかBBルータと無線LANアクセスポイントが一体型の市販製品(いわゆる無線LANルータ)に切り替えた。無線LANルータ市場が成熟しつつあり、品質が安定しだしたというのも大きい。

 

昔話はこれくらいにして、次回へ続く。