真面目かつ剽軽(ひょうきん)。

色々なことをそれなりにマジメに考察しつつ、時には面白おかしくつづる。記事のテーマは、街や街道・鉄道の歴史、ぶらり旅や散策、自転車・ロードバイク、住まい・生活スタイル、インターネット・スマホ・パソコン関係など。

無線LANルータ入れ替えのゴタゴタ(3)

実家の無線LANルータの交換を検討することにしたが、まずは稼働中のネットワーク構成を確認した、というのが前回のお話。一応リンクを貼っておくので、興味があれば参照されたい。

chiaki3s.hatenablog.com

さて、稼働中ネットワークの使用機器や接続を確認したところで、今後取れる選択肢を整理する。選択肢としては、以下の3つがあった。

 

(1)ひかり電話ルータと無線LANルータの2台を使う. ひかり電話ルータはブリッジモード(PPPoEブリッジ)で動作させ、無線LANルータはBBルータと無線LANアクセスポイントとして動作させる. (=機能分担は今まで通り)

(2)ひかり電話ルータと無線LANアクセスポイントの2台を使う. ひかり電話ルータでBBルータ機能を担う.

(3)ひかり電話ルーター1台に集約する. ひかり電話ルータにBBルータ機能+無線LANアクセスポイント機能を担わせる.

 

無線LANルータとは、BBルータと無線LANアクセスポイントが一体型になった製品のことを言う.

 

図で表現しながら、良い所・良くない所を検討していこう。

 

(1)ひかり電話ルータと無線LANルータの2台を使う. ひかり電話ルータはブリッジモード(PPPoEブリッジ)で動作させ、無線LANルータはBBルータと無線LANアクセスポイントとして動作させる. (=機能分担は今まで通り)

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この構成の良い所は「ひかり電話ルータについては、明示的な動作設定などをする必要がない=ケーブルだけちゃんと繋げばよい。(出荷時の初期設定ではブリッジモードで動作するため)」ということ。きちんと設定し、動作確認をする必要があるのは無線LANルータだけ、という点が楽だ。

また、無線LANの速度規格が進化した場合に、自分たちの好きなタイミングで機器の入れ替えによって性能改善することができる。他にも、PPPoEを直接話すゲーム機などがある場合、それらをひかり電話ルーターに接続することが可能だ。この場合、PCでのインターネットを中断せずに、ゲームサービスも使用できる。

更に私にとって嬉しいことは、この構成を取る場合はひかり電話ルータは何も弄る必要がなく、無線LANルータだけを任意の別の製品を入れ替えれば良いという所。設定変更する機器などはできるだけ少ない方が嬉しい。

良くない所としては、設置場所のケーブルのゴチャつき具合はそのまま。また、BBルータ・無線LANアクセスポイントとして何を選ぶのか、どれくらい性能が出るのか、どんな不具合と直面するのか、などは完全に自己責任となる。

また、無線LANの性能向上のために機器を交換すると、アクセスポイント設定は勿論だが、本来は直接関係がない"プロバイダ設定"なども含め、全ての設定を全てやり直す必要がある。

 

(2)ひかり電話ルータと無線LANアクセスポイントの2台を使う. ひかり電話ルータでBBルータ機能を担う.

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"ひかり電話ルータとPCの間にもう一つ機器が必要"という意味では(1)と変わらないが、BBルータ機能をひかり電話ルータが担当するという案がこの(2)。

ネットに接続するということと、謳っている回線速度を狙うということはひかり電話ルータ(レンタル機器)の範疇で頑張ってもらう。家庭内無線LANは、自分で用意した機器で設定する。

この案の良い所は「プロバイダへの接続」と「無線LANの設定」を別々にできることと。保証責任境界がはっきりしていることで、工事業者にとってもサポートがしやすい。ひかり電話ルータの動作モードやプロバイダ設定は工事業者にお願いするというようなことも可能だろう。

また、無線LANの速度規格に合わせて無線LANアクセスポイントを交換・増設したとしても、プロバイダ設定はやり直さずに済むので、ひかり電話ルータに優先LANで接続している人には全く影響がない。また、既存のアクセスポイントを併用することも可能。また、回線種別を変えたとしても、無線LANアクセスポイントの機器はそのままでよく、設定変更は不要だ。

良くない所としては、PPPoEを直接喋るゲーム機などは、繋げられないということ。また、設置する機器周辺のケーブルのゴチャつき具合については(1)と同様で今までと変わらない。更に、複数機器を適切に設定・管理する手間がかかる。無線LANアクセスポイントとして何を選ぶのか、どれくらい性能が出るのか、どんな不具合と直面するのか、などは自己責任となる。

 

(3)ひかり電話ルーター1台に集約する. ひかり電話ルータにBBルータ機能+無線LANアクセスポイント機能を担わせる.

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この構成の良い点としては、電話機以外に光回線ジャック周辺に設置する機器が1つ(ひかり電話ルーターのみ)で済むため、親含め家人への説明が楽である、ごちゃごちゃするケーブルが少なくて済むという、夢のような構成だ。見た目にも概念的にも、とにかくスッキリする、シンプル。それに尽きる。

悪い点としては、あらゆる機能がひかり電話ルータに集中しているため、何か一部だけ故障したとしても、全体への影響が大きいということ。NTTレンタル品なので、任意で交換もできない。ひかり電話ルータの品質・信頼性への依存性が非常に高い。また、ひかり電話ルータで無線LANアクセスポイント機能を使うには、無線LANオプション(有料)をNTTと追加契約する必要がある、たしか月額300円くらいだが。

 

ところで、ひかり電話ルータを使わない選択肢は無いのだろうかと考える人もいるだろうが、以下の理由で"ひかり電話ルータを使わない"という選択肢は取れない(と思う)。

光回線を使う以上ONUが必要となるが、ONUは市販されていない。ひかり電話ルータはONU機能を内蔵しており、ルータ機能を使わずに主にONUだけ使うことも可能.

ひかり電話ルータには固定電話機を接続するモジュラージャック/ポートがついており、そこに接続した電話機で通話ができるようになっている(ひかり電話の契約をしている場合). しかし、一般的なBBルータには、固定電話機用のモジュラージャック/ポートは付いていない.

・NTTレンタル品なので接続動作を担保してもらうためにも、必要最低限機能を使う必要あり.

 

 

さて、どうしよう。

もう結論を言ってしまうと、「(1)機能分担は今までと同じ」という構成を取ることにした。

 

続く。